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これは棟梁の笑い声。
現場はいつも笑い声とおしゃべりが絶えません。
その会話の一部をお聞かせしましょうか。
| 「棟梁」 |
おう高木君。どうして俺が(棟梁)こんなに笑ってられると思う |
| 「高木」 |
んー・・・。 |
| 「棟梁」 |
じゃあ逆に人は何で泣きながら生まれてくるんだ? |
| 「高木」 |
悲しいからですか? |
| 「棟梁」 |
ふっ。君もまだまだ人生経験が甘いな。
人はオギャーと生まれた時から泣いて、悲しい時泣いて、
泣いて泣いて人一倍泣いてきた人程笑っているもんなんだ。
涙は幸せのための預金なんよ。(←か、かっこいい)
だから笑う角には福来るって言うだろ。 |
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・・・とまあこんな感じです。
申し遅れました。
私、山形で大工をしています高木と申します。
また「古民家ライフ」サイトの運営者です。
上の会話は私の師匠である大工棟梁 小野寺長泰さんと現場での会話です。
まだ続きがあります...
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| 「棟梁」 |
師匠が弟子を泣かせるためにはどうすればいい?
殴ったり蹴ったり威張り散らしたりすることか? |
| 「高木」 |
それは違うと思います。 |
| 「棟梁」 |
そうだよな。
師匠は黙って仕事を見せてやればいいんよ。
師匠が笑ってさらっと仕事をしたところを弟子が見て、
それが出来なくて弟子は泣くんだよ。
そうやっていっぱい泣いて成長していくもんさ。
俺もそうやっていっぱい泣いてきたから、今こうして笑ってられるんだ。
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現場がこんなにも楽しい雰囲気で家を建ててもらえるお施主さんは幸せだと思います。
少なくとも、大工になるためいろいろなところを見てきた私ですら、初めての経験です。 |
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私の小学生低学年の頃書いた文集にはこう書いてありました。
大きくなったら大工さんになること。
小学生の頃の夢を実際に叶えた人って一体どれぐらいいるのでしょう。
つまり、それだけ家を造ることが好きってことです。
家造りに関わる人間が心を入れて造るかどうかで、出来上がりは全く違ってしまいます。
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では、プレハブ住宅のように部材を金物で固定し、合板をバンバン打ちつけただけの家に作り手の心が本当にこもるのでしょうか。
あなただったら、
仕事だからと生活の為にいやいや大工をしている人
その仕事が好きで好きでしょうがないという人

せっかくここまで来てくださって、いきなりあなたにこんなことを申し上げるのは大変失礼ですが、もしあなたが鉄筋コンクリート造や鉄骨造での建築を建てたい、とお考えでしたら、どうか別のホームページをお探しになってください。
なぜなら、きっとその方があなたにとっても満足のいく結果が得られると思うからです。 |
一口に大工といってもその内容はピンからキリまでです。
分かりやすくするために大工の技術と家の関係をレベルごとに分類してみます。

これらの家は、工場であらかじめ加工された部材を現場でバンバンと打ち付けるだけで出来てしまいます。鉋もノミも要らないどころか、釘打ちですら機械を使って打ち込みます。何の技術も要りません。その代わり、モノをつくる面白さも喜びもありません。料理で言えば
ファーストフードです。
ですから、こういった家しか建てられない者を、大工さんと読んで欲しくはありません。単なるプレハブ作業員です。

プレカットというのは「プレ」前もって「カット」刻むという意味で、本来なら大工がしなければならない木材に墨を付け、鋸で切り、ノミで刻むという作業を、コンピューターに数値を入力するだけで機械があっという間に全部してくれるということです。
プレカットの機械が出来るレベルは決められた寸法通りに刻むことだけです。
木の癖を読んで様々な加減をし、木の個性を生かすようなことは出来ません。
現在では木造軸組み工法といっても、それがプレカットの家という場合が大多数というのが現実です。そして今や大工のほうもプレカットしか建てられない未熟者がほとんどになってしまったのです。それに伴い落ちてしまった大工の技術をボルトや金具で補強する家が多くなっています。
どんなに優れた設計であっても、大工の本来の知恵と技術が生かされた家とはいえないでしょう。

様々な木の特性をきちんと理解して木取りし、墨をつけ、将来の乾燥やねじれ具合を読んでノミや鉋で適切に刻み、頑丈で仕上がりも美しい家をつくる。
それが出来て一人前です。ところが現在ではこのレベルに達している大工は
全体の3%にも満たないのが現実です。

先程、熟練大工の話をしましたが、そこで終わりではありません。まだまだ目指すべき上の世界があります。
それは棟梁の世界。
棟梁として、家づくりの全てをまとめあげ、総合的にプロデュース出来るようになることです。私の師匠、小野寺棟梁もここに当てはまります。
家というのは大工仕事だけで成り立っているわけではありません。左官、瓦、板金、建具、造園など様々な職人達の手が入ります。そこで棟梁は職人達の技術を見極めた上で、彼らを同じ方向に束ね、進めていかなければなりません。
個性の強い職人達から信頼されるためには、圧倒的な実力を持ち、尚且つ人格にも秀ででいなければなりません。勉強しなければいけないことは山ほどあります。ここまで到達できる大工は
全体の1%に満たないでしょう。
そんな理想的な棟梁に出会える確率が建築全体の1%未満だとしたら
一般のクライアントは到底出会える訳がありません。
それは本当に幸運な人たちだけです。
手前味噌になりますが、このホームページを検索してくださったあなたは
少なくとも木造の家作りに関してはもう悩む必要はありません。
そんな理想的な棟梁に出会え、そして仕事が出来ること
日々の棟梁修行が出来る私は幸せです。
ですから、皆さんにも知って欲しくて当ホームページを立ち上げました。
ではここで、小野寺棟梁に登場してもらいたいと思います。
はじめまして、小野寺です。
ところで「大工の仕事」・・・?「棟梁」てっ何・・・?
普段、何気なく聞く言葉ではあっても一般の方は漠然としたイメージで捉えているのではないでしょうか・・・?(例えば時代劇に出て来るような)
職業の選択権が無いまま、紆余曲折を経て五十路を迎えんとする今日この頃、ようやくその事が見えて来た気がします。
大工棟梁の仕事、それは「木の物語、木と人との暮らしの物語」を聞かせる「語り部」である事。そして、次の世代に語り継いでいく事・・・「文化の正統な伝承者として」。
自店で年間造れる家は、頑張っても2棟です。ですから決して「営業目的優先のHP」にした処で意味を持たない事が理解頂けると思います。・・・では何が目的で?
自由で何でも手に入る時代。・・・一方で「大工に、そして棟梁に成りたくとも成れない」
何処に行けば?・・・誰に師事すれば?・・・大工棟梁を目指す今の若者たちにとっては最大に不幸な時代です。その事を知って微力ながら数年前から、私塾ですが「大工木芸塾」にてマンツーマンの指導により養成しています、高木君もその一人です。そして弟子とは呼ばず塾生です。
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仙台を拠点にしているもので、実際には他地域の方々の要請に直接的には応えられませんがこのHPの中で大工棟梁を目指す若者達ならではの「疑問、質問、相談など」又一般の方々に、或は木造の家を建てたいとお考えの方々に対して「棟梁として可能な限り四方山の話」を語られればと考えています。

- この方式で最も重要な事は「クライアント」「アーキティクト」「マスタービルダー」三者の信頼関係です。常に合議と合意を優先します。
- 基本的には図面主義を最優先し、予算上限を設定しその中でどれだけの工事が出来るものか、各工事の予算調整を行い適正な金額を算定していきます。しかし、そこに至るまでは上記三者は勿論、係わる職方含め知恵の総動員です。
- 図面に基づく工事予算がしっかり組まれてから、工事項目ごとに分離発注となります。但し、自店の方式は「棟梁が予算のケツを取る」たとえ分離発注であっても「発注指示、請求書確認精査、支払い指示、施工確認等」クライアントの代行として、自店の現場施工と供に同時に業務運営を行います。なぜか?「良質な工事は、最良な流れ」で決するからです。棟梁にあれば「最良な工事の流れ」をつくり出すのも一つの仕事だと考えます。
- 多くの工事業者が係わる家づくりに於いて、業者の選定に際しては何が大切か? 自店では「人が一番大事」です。ですから「合見積もり」は一切取りません。棟梁として「この業者であれば」と思えば、頭を下げればいいんです。そうすれば「知恵も出してくれるし、工夫もしてくれます」その事で予算も下げられるのです。
- 自店の直営方式が上手く機能している理由があるとすれば「腰を低くする事が出来る棟梁で、威張れない棟梁」だからでしょう。

今、各地で地場の木材を活かした家づくりの取り組みが行われています。
大変喜ばしい事だと思います。工法の正否はともかく、社会的テーマである環境に配慮した自然素材の住まいがつくられる事はこの分野における環境共生社会への一歩であり、評価されます。
そこで、更に不詳ながら大工棟梁として自然素材を活かすと共に、曲りなりにも引き継いだ者の責務として消滅寸前の民家架構工法の技術と技能を次の世代へできる限り継承して行きたいものです。
さて、上記した「民家架構工法の技術」という言葉ですが、この分野で活躍しておられる方々でも聞き慣れないかと思います。
一般的には本来の高度な木造架構の工法を「伝統工法」と一括りの表現をしているはずです。その事を寸借する気は全くありません。ただ一口に「伝統工法」と言っても表現の巾が広すぎるのです。気仙大工の流れを僅かに汲む小生自身「屋大工」ですから「誤解されたく無い」という処での拘りです。
民家とは何か?と問われた時「庶民の家又は住まい」と定義します。ですから、小生は今の時代の民家をつくっている事になります。同時に素材は「庶民の木」を使います。容易に手に入る木です。
おわかりでしょうか?決して「高級良材、銘木主義の御殿普請」ではありません。
「庶民の住まいを、庶民の木でつくり、百年持たせたい」その為の「架構工法の技術と技能」です。
仙台を基点に仕事をしていますが、周辺を見渡せば「庶民の木が豊富にあり、お値打ちの価格で入手出来ます」今の時代庶民の木と言えば「樹齢40年〜80年生の杉、松」そして、幸いにも当地では「樹齢30年〜60年生程度のクリ、ナラ等」落葉広葉樹も容易に使えます。
しかし、残念な事にその「豊富な山の恵みを庶民の家づくりに活かせない」のです。
戦後数十年の間に「活かす為の知識、活かす為の工夫」そして「架構工法技術と技能」の著しい衰退が根幹にあります。
この事を考えたとき「残したい、可能な限り出来得る限り」と、作り手として自然に思うのです。 |
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さて、小野寺棟梁の四方山話はいかがでしたでしょうか。
ここからは「よくある質問」にお答えします。
建築材料は自然素材(国産材)ですか?
もちろん国産材の自然素材を使います。
無垢の木をふんだんに使います。
ちなみに我々が現在作業場としているのはここです。
⇒ 作業場(くりこま杉共同組合のWebサイト)
圧倒的な木材の量。
木が豊富にあり、お値打ちの価格で入手出来ます
この丸太の中から自分達の目で選び、
自分達が立会い、製材をかけていきます。
樹齢40年〜80年生の杉、松
樹齢30年〜60年生程度のクリ、ナラ等
落葉広葉樹も容易に使えます。
小野寺棟梁は私によくこう言います。
丸太を製材する時は木の気持ちになるんだ。
木と自分を同化させることによってどういう風に鋸を入れたらいいか分かるようになる。
木は生きているのです。
木も人もみんな同じ。
たとえば大手ハウスメーカーの石油製品で出来た建材。
石油製品の気持ちになれっていってもそれは無理な話です。
そうすると、木が何処で生まれて何処で育ってきたのか?
木の物語が生まれてくるのです。 |
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どんな家でも建ててもらえるのでしょうか?
基本的には木造のお宅だけです。
その他、木造のお宅に関するリフォーム、古民家の移築再生等、
木に関することならお問い合わせください。
つまり、出来ることしかやりませんし、やれません。
だから年2棟なのです。
先程も棟梁のお話の中に出てきましたが我々が年間ベースで建てられるのは1〜2棟が限度です。
この先大工として棟梁として、家造りに関われるのはせいぜい何十棟あるかないかでしょう。
お互いの意志を汲み取りよい関係が保てるようなお施主様としか、本物の木の家は造れないと思っています。
ですから工期はかかります。
私どもの家作りに関する理念をご理解していただけないお客様には、
致し方なくお断りする場合もございます。
逆に予算が少なくても、その想いが共有できるようなお施主様と仕事がしていきたい。
そう思っております。 |
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設計は誰がやるのですか?
建築家に設計を依頼してください。
基本的に建築家が設計したお宅を建てます。
そうではありません。
建築家まかせ、工事施工者まかせでは良い家は出来ません。
この3者が汗をかいて持てる知恵をぶつけ合ってこそ、良い家が出来ます。
親交のある木造に詳しい建築家
やっぱり高いのでしょうか?
ここが一番気になるところではないでしょうか?
このぐらいのお宅をこのぐらいのご予算で施工いたします。
高いか、安いと判断されるかは、ご自由です。
ただ、材料は普通の一般住宅の倍以上使います。
材料が倍になれば、それだけ動かすのにも刻むのにも手間がかかります。
経費を極限まで落としてスリム化させているからこそ、できる値段であるとも言えます。
それにはお施主様のご協力が不可欠です。
たとえば、現場で発生したゴミをお施主様自ら片づけたり
塗装はご家族全員でほっぺたを汚しながらやったり、etc...
一緒に家造りを楽しみましょう。 |
全国何処にでも建ててもらえるのですか?
基本的には仙台・山形を中心とした地域になります。
伝統構法(民家型構法)において重要なのは
構造体の組み方、木組みにあります。
つまり、構造体の木組みのみの加工は我々の作業場で出来ますので、
建前が終わった後の内部造作は地元の工務店なり、大工さんにお願いするといったような、いわゆるリレー方式で全国のお客様に対応させていただきます。

ここまで読み進めてくださったあなた、かなり真剣に木の家づくりのための建築依頼を考えていらっしゃいますね?
そんなあなたに役立てていただきたいと思い大工の四方山話が聞けるメルマガをご用意しています。